Magneto-cosmos

2014年, 11m(h)×8m(w), 銅線, 電磁石

宇宙と脳はどこか似ている。宇宙の中で星集団が発生初期の段階で相互に繋がっていく姿は、若い脳の神経細胞が互いに繋がっていく様子と同じように見える。それぞれの神経細胞どうしは約数万個のシシナプスを形成し、その組み合わせは全宇宙の星の数よりも多いといわれる。

《Magneto-cosmos 》は、10m以上の長さの電気コードに《Magnetic helmet (2011) 》を繋いだものである。天井から張り巡らせた74本のコードの銅線に電流を流すと、銅線の周りには交流電磁場が発生する。おびただしい数の銅線から発せられる磁場は、ドーム全体の時間と空間、そしてそれらを受ける我々の感覚や知覚を歪ませるかもしれない。

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